お正月料理には代表的な料理がたくさんあります

それぞれの地方の味をいつまでも残して欲しいものです

MENU

お正月のお料理

 

雑煮

 

本来は、大晦日に年神様に備えた餅や、人参、大根、里芋などの野菜を元旦に下げて、
一つの鍋でそれらを煮込んだ汁物をいいます。
これを食べて、一年の幸運を願ったのが始まりです。

 

主に、東日本では角餅にすまし汁、西日本では丸餅に味噌仕立てで作られます。
具は、鶏肉、鮭、牛蒡、牡蠣、鰤、鮑など、地方色で彩られています。
特徴的なところでは、京都は白味噌に丸餅、慈姑、頭芋、大根を入れた雑煮で、
香川県では白味噌に餡入りの丸餅、輪切りの人参と大根に青海苔を振りかけた雑煮です。
雑煮は故郷を味わえます。
それぞれの地方の味を、いつまでも残して欲しいものです。

 

 

鏡餅

 

餅は満月(望月)に通じ、昔の鏡(八咫鏡=三種の神器の一つ)を象っています。
鏡は、人の心を移す神様だと思われてきました。
それを二つ重ねると、さらにめでたくなるということから、餅を二つ重ねます。
飾り方は、まず三宝の上に懐紙を敷き、その上に裏の白い方を表にした裏白と譲葉を置いて、
餅を二つ重ねます。
その上に、昆布、串柿、橙を飾ります。

 

 

七草粥

 

春の七草を『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ』と、
すらすらいえるでしょうか。
漢字で表すと、『芹、薺、御形、繁縷、仏座、菘、蘿蔔』と書きます。
芹はよく知られているとしても、
薺はぺんぺん草、御形は母子草、繁縷ははこべ、仏座は田平子、菘は蕪、蘿蔔とは大根のことです。

 

実際に、芹は鉄分を多く含み血を増やす役割を持ち、薺は高血圧の予防に効果があり、
御形は咳止めや胃炎を沈静化し、蘿蔔はジアスターゼを含み消化を助けます。
仏座は整腸作用を持ち、菘はカルシウムを多く含み抵抗力を高め、
繁縷はビタミン、たんぱく質を含んでいて、栄養満点です。
正月のご馳走に疲れた胃に、優しさと休息を与えてくれる先人の知恵には、敬服してしまいます。

 

 

善哉

 

室町時代の中期から食べられていた間食用の甘味で、当初はのし餅を菱形に切って、
小豆汁で柔らかく蒸して煮たものでした。
一休禅師がこれを食べて、『善き哉』と誉めたことに由来するともいわれています。
神様にお供えした鏡餅は、下ろしたあと、小豆とともに食べる習慣があります。
小豆は、厄除けの作用を持っていると言われているからです。

 

善哉と汁粉の違いですが、『広辞苑』によりますと、善哉は、関西ではつぶし餡の汁粉をいい、
関東では粟餅、道明寺餅、白玉餅などに濃い餡をかけたものと記されています。
さらに関西では、関東風の汁気がない善哉を、亀山と読んでいます。
所変われば品変わるものなんです。

 

余談ですが、京都の嵐山に小倉山と亀山という小さな山があります。
小倉山の向こうは、丹波大納言小豆で有名な丹波国です。
その名産品が、小倉(小倉餡のこと。粒あん)の山と亀山を超えて京の都にやってきたのです。